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美濃焼の歴史
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TOTTOKI Talking 土岐「やきもの文化」のこれから
土岐市が“ 今”求められているもの。
籠 橋
器は安い物っていう先の時代の価値感がまだ根付いていますよね。それを払拭しないといけない部分もあると思うんです。
斎 木
そうやね。埋もれている器本来の価値を知ってもらわないとやきもの文化は終わると思う。需要が増えることはないから製品自体の価値を上げないと。
澤 田
卸売業の立場から見ると、今までの美濃焼で技術や質が上がるだけやなくて、新しい特徴を生み出さないと、目に留まらんと思う。
渡 辺
土岐市の美濃焼のブランド力が弱いよな、今はまだ。
小 林
みんなどこもベテラン頼りの部分もあるしね。職人の高齢化もあるけど、新しい美濃焼を生み出すために思い切って若い力に切り替えていくことも必要だと思うね。
横 井
メーカーとしては若い人がどうしたらやきものづくりに携わってくれるか、から考えないかんで難しいけどな。でも若い人の発想とか力が加わればそれだけ新しいこともできるしな。まずは今苦戦してる量産の体制は変えていかないかんってことやないかな。
丹 羽
少量生産やね。作り手としては時間と手間を掛けた商品を商社に認めてもらって、相応の価値をつけて卸してもらえたら理想だよね?
土 本
確かに。製品の質を良くしないとね。大事に作って、商社さんに大事に売ってもらう。
籠 橋
でも、例えばクオリティーと数を望む受注依頼が来てた場合。他県では対応が難しくて、どちらもクリアできるのが土岐市やと思う。だから質の良いものを少量作る、それが土岐市に求められるニーズとして正解ですかね? せっかくの要望に応えれんってなるのは損しませんか。
丹 羽
今までの分業体制と大量生産はこれまでの時代のニーズには合ってた。だから美濃焼はある意味、日本を制した。でも時代は変わったし、大量生産という利点は残しつつ、それだけだと思われがちな現状を、脱しなきゃいけない時期に来たのかもね。
TOTTOKI 事業が目指すものとは。
丹 羽
新しい道としては、市場を海外に求めた方が早いと思うんだ。日本文化にずっと注目が集まってるし。
小 林
まぁでも、海外の日本料理店での陶器は評判が良いけど、一般家庭ではそう使わんみたいやね。
斎 木
でも、変に海外でうける商品を作るのも違いますよね。器だけを売るよりも、文化も一緒に持っていかなかんのやない?
籠 橋
そうですね。ほかの産地のものと一緒にとか、“Japan”で出るとかね。ライフスタイルで提案していかないといけないですよね。
渡 辺
あとは、やっぱり土岐市のブランド力やね。それぞれの窯元の個性が光るというか、“土岐市の美濃焼は質が良い、こんなにすごい器を作ってもらえる”って言われる産地として認識されんと。
斎 木
そうやね。今は美濃焼という総称の中に一つの窯がある。それを“○○窯というところが、土岐にあるよ”と、美濃焼の枠から外れるくらい、窯の名前が目立たんとね。
澤 田
確かに。それならまずは陶磁器業界全体がまとまって、産地として盛り上がるのが大事やね。そしたら個性に注目してもらえるようになる。
横 井
そうやなぁ。あと昔から美濃焼って言葉がひっかかるんやて。多治見市でも瑞浪市でも美濃焼やろ?いっそ“美濃焼”って名称を土岐だけ変えるとかさ。
土 本
思い切りますねー(笑)。でもいいと思います。こうやって俺らだけで話しててもね。小林さんや澤田さんみたいな商社さんとか、ほかのメーカーとか、各地域の組合の枠を超えて市を挙げてやっていく問題やと思うし。名前を変えて、再始動っていうか。
丹 羽
PRの方法も大事だよね。株式会社土岐美濃焼…じゃないけど、 団結することで、土岐市のブランド力が上がるといいよね。
小 林
いろんなことをやってけば、大なり小なり、何かきっと見つかるしね。50年後に土岐市でやきものを作ってないとか、陶磁器産業が終わるとか、そんな状態には絶対したない。何か僕らの答えを見つけていきたいね。
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