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美濃焼の歴史
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“光を放つ陶”を携え、美濃の力を世界へ。
大正10年、初代・伊藤小兵により創業し、創業時は神仏具、その後は徳利を生産していた「カネコ小兵製陶所」。近年、3代目の伊藤克紀さんによって新たな美濃焼が生み出され、国内のみならず、海外へ活躍の場を広げている。
目指したのは、日本の伝統工芸である「漆」の、優雅で艶やかな美しさ。「この風合いと深みを磁器で表現したい」と、その挑戦は始まった。開発当初の試作では、100個中98個が不良品。その上、釉薬が垂れて窯の棚板まで台無しにしてしまった。何度焼いても釉薬は垂れ、色むらや気泡だらけの失敗作ばかりが積み上がる毎日。それでも諦めることなく向き合った。試作を繰り返して2 年半が経過した頃、3,000個以上の失敗の末に、ついに希望の光が見えた。ガラスのような透明感と、漆の溜塗のような奥行きのある深み。煌めく繊細な面持ちでありながら、土の力強さだって忘れていない。その特別な存在感と美しさに、ガラスを意味する古い言葉をあてて「ぎやまん陶」と名付けた。

平成22年にドイツで開かれた世界最大の国際消費財見本市「アンビエンテ2010」に出展した際、この「ぎやまん陶」をじっと見て名刺を差し出してきたのは、なんとパリに本店をかまえる有名ファッションブランドのバイヤーだった。その縁から、パリでの販売を開始。美濃の地で生まれた器が、世界を代表する老舗ブランドに見初められ、輝かしい世界デビューを果たしたのだ。

「美濃にはたくさんの力が眠っている」と伊藤さん。良質の土、天然の釉薬。大切に継承している、匠の技。そして、土を、やきものを愛する人たち。「素晴らしい力が宿るこの場所、ここから、新しいものを作っていきたい。そして日本の良さを美濃から発信していけたら」。
日本の伝統的な菊の紋をかたどった「ぎやまん陶」。食卓を華やかに彩る器たちが、日本の誇りを、次代へと伝えてくれているのだ。
Information

『ぎやまん陶』
1,050円(税別)~
株式会社カネコ小兵製陶所
伊藤 克紀
〒509-5202 土岐市下石町292-1
Tel. 0572-57-8168
http://www.ko-hyo.com

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